【超初心者向け】TOEIC200点台から勉強した人に本当に必要だったこと

実体験

人にはそれぞれ得手不得手があると思います。複数人で取り掛かれることであればお互いの長所を出し合って、短所を補い合うということができますが、個人で対応せざるを得ない物も世の中にはたくさんあります。

その中の一つに資格試験という物があり、多くの社会人の必修資格になりつつあるのがTOEICです。

会社での昇格・昇進に必要だったり、海外赴任に必要だったり、そもそも入社する際の必要要件だったりもします。

しかし、すべての人が英語が得意なわけではないため、取らなければいけないなと思いつつも目標スコアをいつまでも取れないという人も大勢いらっしゃると思います。

私の場合はTOEICで600点を取る必要があったのですが、最初に勉強を始めてから、実際に取れるまでに7年を要しました。

私の最初のスコアは260点でした。TOEICで200点台の人は、おそらく中学生や高校生の頃から英語が苦手だった人だと思います。かくいう私も学校の中間テストや期末テストで赤点を何度も取ってその度に補習を受けていました。

この記事では、私のように英語が本当に苦手な人に向けて、私の実体験を交えて英語の勉強に対する取り組み方を説明いたします。

TOEIC超初心者が最初に超える壁

英語の勉強が本当に苦手な人にとってTOEICにおける最初に超える壁は、
試験を申し込んだら、必ず試験会場に行くことだと思います。

TOEICの試験費用は6000円以上します。普通の人はお金を払っている以上、試験会場に必ず行くと思います。しかし、私のように本当に勉強が出来ない人は下記の状況に陥る可能性があります。

「試験を申し込む」
 ↓
「試験当日まで、頑張って勉強しようと心に誓う」
 ↓
「結局、申し込んでから試験当日まで、ほとんど勉強しなかった」
 ↓
「試験を受けても目標スコアを超えないのは間違いないと考える」
 ↓
「受けに行くだけ時間の無駄だから行かないでおこう。でも次からは頑張ろうと考える」
 ↓
「試験を申し込む」
 ↓
「結局、次の試験までの間でも、ほとんど勉強しなかった」
 ↓
以下繰り返し…

TOEICを申し込む時には「試験までちゃんと勉強しよう!」と考える人も多いと思います。中には試験日までの勉強計画を立てたり、目標を紙に書いて見えるところに貼ったりする人もいるかもしれません。私は7年間、毎年カレンダーに「今年こそはTOEIC600超える」と掲げ具体的な勉強計画も立てました。

しかし、続かない…

1日や2日程度であれば勉強できます。点数を伸ばすにはpart5が大事だとか、ディクテーションが大事だとか言われてやってみたりもします。でも、続かない…

そもそも、自分なりに目標を立ててきちんと勉強できる人であれば、学校に通っているときからある程度は勉強が出来ているでしょうし、私のように100点台~300点台の間を何年もウロウロしたりしないでしょう…

そして、試験会場には行かない。勉強をするわけでも無い。この状態が続くとどうなるか…

自己嫌悪に陥って勉強から遠ざかり、更にスコアが下がります…

私はこの状態に陥っている時に、会社から強制的にTOEICを受講させられ、過去最低得点(180点)を取ってしまいました。

多くの人にとってこの最初の壁は簡単に超えられる壁だと思います。
しかし勉強が苦手な人にとってはなかなか厄介な壁です。
なので、この最初の壁を私が超えた方法をお伝えしたいと思います。

最初の壁の対処方針

2020年、在宅時間が増えた私は今度こそはと一念発起し机に向かって英語の勉強を始めることにしました。しかし、今まで通りの勉強法だと最初の壁を越えられないと考えた私は勉強の仕方を工夫しました。

勉強の工夫点は次の3点です。

  1. 勉強内容を徹底的に絞って、勉強の成果をわかりやすくする。
  2. 毎日成長を確認できるやり方にする。
  3. 成長の記録を必ず残す。

この工夫の意図は、徹底的に自分の成長を自分が感じやすくすることにあります。人は成長していることが実感でるようになると、腕試しがしたくなります。結果としてどのくらいTOIECスコアが上がっているのかを確認したくなり、試験会場に赴きます。

私が行った具体的な勉強内容は「英単語帳を1冊覚える」という実にシンプルな物です。

しかし、200台の人には効果は確実にあります。なぜなら、見てもわからない単語は聞いても理解できず、ListeningでもReadingでもスコアを伸ばせないからです。そのため、200点台前後の人は、まずは英単語力を身に着けることを優先したほうが良いです。

私が勉強に使用した単語帳は下記です。

新TOIEC TEST 出る単特急 金のフレーズ

この単語帳は、ページレイアウトはページの左側に問題とチェック欄、右側に回答が記載されていて、付属の赤いシートを使うことで回答を隠しながら問題を解くことができます。

この単語帳は下記のようにレベル別に合計1000語掲載されています

  •  助走の400語
  •  加速の300語
  •  飛躍の200語
  •  頂点の100語

私以外にも多くの方がおススメの単語帳に挙げており、実際に私もほかの単語帳を買い足すことは無かったです。

具体的な勉強方法

私が行った英単語帳を使った勉強方法を具体的に説明します。

<勉強初日>

  •  単語帳の最初のページの問題から一問ずつ解いていく。
  •  400問解いたら答え合わせをする。
  •  間違えていた問題にはチェック欄に正の字の一画目を記載します。
  •  正解した数と間違えた数をカウントし記録する。
     ※私が最初に解いたときは、正解:117問、不正解:283問でした。

初日はこれで終わりです。
もしも一度に400問解く時間が無い場合は100問程度で終えても良いと思います。
私の場合は400問で1時間程度かかりましたので、100問なら15分程度で終わると思います。

<2日目~4日目>

  •  チェック欄にチェックが入っている問題だけ解く。
  •  チェック欄にチェックが入っている問題をすべて解き終えたら答え合わせをする
  •  間違えた問題がある場合はチェック欄にチェックを入れる。
  •  正解した数と間違えた数をカウントし記録する。
  •  もしも間違えた数が0であれば7日目に飛んでください。

<5日目>

  •  チェック欄に正の字の4画目まで書かれている問題だけ解く
  •  4画目まで書かれている問題をすべて解き終えたら答え合わせをする。
  •  間違えた問題がある場合はチェック欄に正の字の5画目を入れる。

<6日目> 

  • チェック欄に正の字の5画目まで書かれている問題の文章と回答を紙に書き写す。
  • 書き終えた紙を良く目に付くところに貼る。
    ※私の場合は、冷蔵庫とトイレのドアに貼っていました

<7日目>

  • 初日と同じく最初のページの問題から一問ずつ解いていく。
  • 400問解いたら答え合わせをする。
  • 間違えていた問題には2つ目のチェック欄に正の字の一画目を記載。
  • 正解した数と間違えた数をカウントし記録する。

これを400問すべて間違えないようになるまで繰り返します。
400問すべて間違えないようになったら次の300問を対象に同じことを繰り返します。

次の300問を一問も間違えないようになったら、
合計700問を対象に最初から解いていってください。

そして700問を一度も間違えないようになったら、さらに次の200問を対象にしてください。

最終的に単語帳に記載されている1000語すべてを間違えない状態になることを目指します。

勉強方法の利点

この勉強法の利点は3つあります。

  1. 初日が一番しんどい
  2. 毎日の自分の成長を数字で把握できる。
  3. 長期間にわたって成長度合いを可視化できる。

毎日1時間勉強する。毎日10問解く。毎日テーマを決めて勉強するといった方法のほうが向いている方も大勢いらっしゃると思います。しかし、勉強がなかなか続かない私にはハードルの高い勉強方法でした。

私の勉強法は初日が一番しんどいです。
なぜなら「解く問題が多い」のと「わからない問題がたくさんある」からです。
2日目以降は「前日より解く問題が少なくなり、わからない問題も少なくなります」なので、相乗効果でどんどん楽になっていきます。

加えて2.です。「前日わからなかった問題のいくつかが今日だとわかる」ということを実感できるのは大きいです。私のように勉強が苦手な人は、勉強をして成績が上がるという成功体験自体が貴重です。そのため、ほんの少しの成功体験でも、それを積み重なることが出来れば勉強の大きな原動力になり得えます。

最後に3.です。日々の感覚として成長を実感できても、1か月2か月とたつにつれて日々の成長が感じられづらくなってきます。しかし定期的に問題を頭から解きなおす機会が来るため、正当数や正答率といった形で、最初の時と今の自分との差が数字として可視化されます。この効果は大きいです。なぜなら、成長を客観的に可視化されると自信が生まれます。そして、自分の成長度合いに自信が持てると、どのくらいTOEICスコアが伸びるのかをどうしても確認したいという気持ちが生まれます。

私は最初の400問を解けるようになるったのは25日目でした。
そして次の300問を解けるようになったのは69日目でした。
勉強再開してから最初に試験を受けた時は700問を対象に正答率87%程度の状態でした。

ここで私は初めて400点を超えました。以降400点を下回ったことは一度もありません。

この結果が、私にとって大きな自信となり、以降は英単語以外の勉強も継続的に行えるようになり、少しずつスコアを上げていき、2020年の勉強再開から2年をかけて、ようやく目標としていた600点を超えることが出来ました。

最後に

200点台から勉強を始める人にとって本当に必要なことは、とにかく成長の実感を感じられやすい状況を作ることです。勉強が出来る人にとっては楽に超えられる最初の壁も、そうでない人にとっては本当に超えるのが難しい壁です。自分の成長を強く感じられる状況になれば、きっと最初の壁を越えられると思いますし、そこから先の段階に進んでいけると思います。

TOEICでスコアが取れたからといって人生が劇的に良くなる人は少ないと思います。
私自身、社会的な評価が上がったわけでも、収入が増えたわけでも、外国の方々と円滑なコミュニケーションができるようになったわけではありません。

ただ、TOEICのスコアが取れないというだけで焦ったり鬱屈な気持ちになったりすることは無くなりました。英語が苦手な人の一人として、自分と同じような状況の人が少しでも最初の壁を超えられたら幸いです。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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